キングダムのメインキャラクターとして絶大な人気を誇る王賁(おうほん)。
次世代の新六代将軍候補として、中華に名を轟かせつつある若き武将です。
同世代として描かれている信や蒙恬は実在した武将ですが、王賁はどうなのでしょうか?
この記事では、史実での王賁やキングダムでの王賁の活躍など、王賁の基本情報についてまとめました。
※2019年8月13日現在、キングダムのコミックスは54巻までしか出ていませんが、本記事にはそれ以降の情報(ヤングジャンプの連載より)も書いています。ネタバレが嫌な方は、お読みにならずにお戻りください。
目次
王賁(おうほん)について
史実の王賁の活躍
王賁は信や蒙恬と同様、実在した人物です。
同じく実在人物である王翦の息子で、秦の中華統一に貢献しました。
王賁(おう ほん[1]、生没年不詳)は、中国戦国時代から秦代にかけての秦の将軍。字は典[2]。頻陽東郷(現在の陝西省富平県東北部)の人。王翦の子。王離の父。魏・燕・代・斉を滅ぼして、秦の天下統一に貢献した。
王賁の子王離も、2代目の始皇帝に仕えた武将でした。
なお、始皇21年には王翦と共に燕を攻めています。
コミックスでは不仲が描かれる王翦と王賁ですが、今後その理由が明らかになり、関係が修復されるのかもしれませんね。
王賁は討たれて死んでしまうのか
コミックス54巻586話「二突きの勝負」で堯雲に討たれてしまった王賁。
身を艇して王賁を守ろうとした関常(かんじょう)を助けた直後の悲劇に、玉鳳隊だけでなく私も悲観に暮れました…(涙)
(出典:キングダム 54巻131ページ)
取り乱す番陽(ばんよう)を、信が頼もしく慰めていましたね。このシーン好き。
信がここで「あいつは大丈夫だ」と言った通り、王賁はここでは死にません。
無事復活し、珠海平原の右翼でしっかりと自分の役目を果たします。
史実において、王翦が鄴を落とすのは始皇11年。
王翦と王賁が燕を攻めるのは、さらに10年後の始皇21年ですから、史実から考察してみても、ここではまだ亡くなりませんね。
ちなみに、史実における王賁の最期は記録に残っていないそうです。
キングダムでの王賁
名門王家の次代当主として登場、性格は最悪…?
キングダムでの王賁の初登場は17巻。結構遅めの登場ですね。
(出典:キングダム 17巻134ページ)
農民歩兵の集まりである飛信隊を小馬鹿にし、蟻呼ばわりする、性格最悪なおぼっちゃまとして描かれています。
(出典:キングダム 17巻151ページ)
身分を盾にするすっごい嫌な奴!!!!って思った記憶があります。
王賁は秦国屈指の槍使い
(出典:キングダム 26巻154ページ)
王賁の武器は槍。
その槍さばきは秦国随一であることがうかがえます。
(出典:キングダム 37巻52ページ)
父親の王翦の一声をきっかけに、槍の修練を積み始めたことを番陽が回想しています。
キングダムの王賁の魅力まとめ
キングダム王賁の魅力がコミックスではどのように描かれているのか、を、私の独断でまとめてみました。
王家当主としての責任感と大将軍への熱い想い
(出典:キングダム 37巻39・40ページ)
山陽・著雍をめぐる魏との戦いで、魏火龍の”槍の紫伯”相手に苦戦を強いられる王賁。
劣勢と判断した側近の番陽や関常が王賁を退かせようとしますが、
「大いなる勝利を手にし続けねば中華に名を刻む大将軍には決して届かぬ」
「これは王家の正当な後継ぎとしてのこの王賁の責務」
と、熱い想いを口にします。
(「正当な後継ぎ」という表現にはまた別の含みがあるのですが、それはまた別の機会に…)
常にクールで冷静沈着なイメージの王賁の熱い言葉に驚いたのは言うまでもありませんが、
その熱い想いすら「王家の後継ぎとしての責任感」によるものだと言い切る点にびっくり。
軸がブレない王賁です。
(出典:キングダム 37巻40ページ)
番陽と関常も驚いて絶句。
仲間想いの一面
なんと言ってもこれ。
信や蒙恬とも一切つるまず、途中までは完全に一匹狼的なポジションを貫いてきた王賁。
そんな王賁の人間らしい一面、想いが溢れる一コマが、徐々に見られるようになって来ました。
番陽を助けるために死地に引き返す王賁
(出典:キングダム 50巻113ページ)
堯雲たちが用意していた狩場にまんまと誘導されてしまった王賁たち。
脱出を試みますが、狩場で待機していた堯雲の精鋭配下からの攻撃を受けてしまいます。
王賁は槍で応戦して脱出できましたが、番陽が狩場の中で落馬してしまいます。
敵だらけの落馬が意味するのは死。
番陽は「構うな、行け」「王賁様をお守りするのだっ」と叫びますが、王賁は番陽を助けるために踵を返し、死地に戻りました。
「戻るぞ」という王賁の判断を聞いて、「さすが」とばかりに笑って追随する玉鳳隊のメンバー。
王賁の人情味と、玉鳳隊の結束力が伺えるシーンです。このシーン大好き。
結局番陽は、援軍に来た飛信隊に命を助けられます。
(出典:キングダム 50巻119ページ)
番陽に「ありがとうは?」と憎たらしい顔で要求する信。このシーンも好きです。笑
部下たちに「友よ」と呼びかける王賁
(出典:キングダム 53巻198ページ)
珠海平原の戦い12日目、右翼の兵糧は尽き、援軍が来る気配もなく完全に追い込まれていました。
そんな中、隊の士気をあげるべく隊員全員に語りかける王賁。
その内容は感動的でした。
うわべだけの語りかけではなく、内面をさらけ出すような語りかけをする王賁に、
隊員たちは感動の涙を流します。
いつも圧倒的な上司として君臨している王賁から「友よ、力を貸してくれ」と言われ、隊員たちの士気は最高潮に達します。
関常を助けるために命がけで引き返す王賁
番陽の時と同様、堯雲に討たれる寸前の関常を助けるために死地に戻った王賁。
関常は王賁に間一髪のところで助けられ、一命を取り止めましたが、王賁はその直後に討たれてしまいます。
自分を命がけで守ろうとした部下を、自らの命をかけて助けようとした王賁。
その直後に、関常隊の一員である宮康(きゅうこう)が王賁を救出させるために命を落とします。
(出典:キングダム 54巻119ページ)
「賁様は命をかけて守るに足るお方だ」
と言って亡くなってしまいました。
命がけで関常を守った姿が、隊員たちの心を大いに動かしたのでしょう。
信と共に大将軍へ成長していくであろう王賁
コミックス50巻以降、その人間味がどんどん明らかになっていく王賁。
ただでさえ「かっこいい」「クール」とファンが多かった王賁なので、これに人間味や優しさまで加わった日には…
女性ファンはイチコロですね。
はい、私もすでに王賁のこと好きになってます。笑
朱海平原の戦いでも、信と並んで大きな武功をあげてくれそうな予感でいっぱいです。
今後の王賁の活躍が楽しみです。
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