趙三大天・廉頗(れんぱ)は実在した人物、史実での振る舞いもまさに豪快

キングダムでは、18巻から始まる山陽の戦いにおいて、魏の総大将として初登場する廉頗(れんぱ)。
大きくて傷だらけの身体、がっはっはと豪快に笑い、酒をくらう…王騎将軍同様、誰もが憧れる天下の大将軍として、とってもかっこよく描かれています。

そんな廉頗について今日はまとめます。
史実におけるエピソードから、キングダムでの登場シーンハイライトまで…たっぷりお楽しみください!

廉頗(れんぱ)は史実に存在した人物

初登場廉頗
(出典:キングダム 18巻170ページ)

(すごい迫力…)
キングダムのキャラクターとして登場する廉頗(れんぱ)は、実際に史実にも存在した人物です。
史記の「廉頗・藺相如列伝」として、逸話などが残されています。

キングダムでは、藺相如・趙奢と共に趙国三大天の一人として数えられています。
ちなみに、四天王の輪虎(りんこ)、介子坊(かいしぼう)、姜燕(きょうえん)、玄峰(げんぽう)は、実在しないオリジナルキャラクターとのことです。

関連記事:輪虎(りんこ)の強さの秘密は<想い>!史実に存在しないオリジナルキャラクター

廉頗(れんぱ)の史実上のエピソード

藺相如(りんしょうじょ)との”刎頸(ふんけい)の交わり”

廉頗・刎頸の交わり
(出典:キングダム 19巻53ページ)

コミックス内に、廉頗が六将について

「刎頸(ふんけい)の契りを交わした藺相如を”兄弟”とするなら、
王騎ら六将は死ぬほどにくらしい最大の敵でありながら
どこかで苦しみと喜びを分かち合っている”友”であった」

と語るシーンがありますが、この「刎頚の契り」という言葉は”刎頚の交わり”という故事成語として現代にも残っています。
聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?(お恥ずかしながら、私はありませんでしたが…笑)

刎頚の交わりという故事成語の経緯は、wikipediaに詳しかったので、引用させていただきます。
(長いので、興味なかったら飛ばしてくださいね!でも、キングダムではあまり語られていない藺相如との間にこんなエピソードがあったんだ!と私はとってもおもしろく&興味深く感じました!)

『史記』によると、藺相如は大国秦との外交で体を張って宝物「和氏の璧」と趙の面子を守り、趙王に仕える宦官の食客から上卿(大臣級)に昇格した。しかし歴戦の名将である廉頗は、口先だけで上卿にまで昇格した藺相如に強い不満を抱いた。それ以降、藺相如は病気と称して外にあまり出なくなった。

ある日、藺相如が外出した際に偶然廉頗と出会いそうになったので、藺相如は別の道を取って廉頗を避けた。その日の夜、藺相如の家臣たちが集まり、主人の気弱な態度は目に余ると言って辞職を申し出た。だが藺相如は、いま廉頗と自分が争っては秦の思うつぼであり、国のために廉頗の行動に目をつぶっているのだと諭した。

この話が広まって廉頗の耳にも入ると、廉頗は上半身裸になり、いばらの鞭を持って、「藺相如殿、この愚か者はあなたの寛大なお心に気付かず、無礼をしてしまいました。どうかあなたのお気の済むまでこの鞭で叩いて下され」と藺相如に謝罪した。藺相如は「将軍がいてこその趙の国です」と、これを許し、廉頗に服を着させた。廉頗はこれに感動し「あなたにならば、たとえこの首をはねられようとも悔いはございませぬ」と言い、藺相如も同様に「私も、将軍にならば喜んでこの首を差し出しましょう」と言った。こうして二人は互いのために頸(首)を刎(は)ねられても悔いはないとする誓いを結び、ここに「刎頸の友」という言葉が生まれた。この二人が健在なうちは秦は趙に対して手を出せなかった。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/

な、長い…

長平の戦いと廉頗

キングダムでも、秦と趙の関係に大きく関わる戦として描かれている長平の戦い
「長期化した秦と趙による長平の戦いを収束させようと、趙王が総大将の廉頗を罷免し、趙括に交代させたところ、あっさり破れた。投降した趙兵40万人が、秦の総大将白起の指示により生き埋めにされた。」
という概要は、キングダム愛読者のみなさんならご存知だと思います。
キングダムでは、王騎が副将として描かれていましたね。趙括を一刀両断していました。

王騎 おバカさん
(出典:キングダム 8巻10ページ)

(趙括を両断したあとの王騎様)

万極のような、恨みの塊のような趙人を生み出した戦として描かれています。
40万人って、私の故郷宇都宮市の人口と同じくらい…そんな人数埋められるの?涙

(ちなみに、長平の悲劇の原因を作ったとも言える趙括は、趙三大天である趙奢(ちょうしゃ)の息子なんだそうです。へぇ〜!)

さて本題の廉頗ですが、罷免される際に「趙括が敗北しても、親族に責任を負わせない」と趙王に約束させたことで、趙括の親族は死罪を免れたそうです。
廉頗は、自分が罷免されれば敗北しかないということを確信していたのですね。さすがの先見の明…。
かっこいいです。

2度に渡る亡命

廉頗の晩年は不遇だと表現されます。
キングダムにも、悼襄王(とうじょうおう)によって大将軍の地位を剥奪されたというエピソードが出てきますよね。

悼襄王
(出典:キングダム 48巻43ページ)

キングダムで、悼襄王は暗君中の暗君として描かれています。
本当は「国がどうとか民がどうとか 後のことなど知ったことか」
という最低なセリフを吐く場面の画像を引用したかったのですが、あまりにも暗君な顔で…
せっかく読んでいただいている方の気分を悪くしたくないので、やめました…

廉頗はこの悼襄王に愛想を尽かし、老年に魏へ亡命。その後楚に亡命し、楚で生涯を終えます。
亡命後はあまり活躍もなく、晩年は祖国である趙に帰りたがっていましたが、叶わなかったそうです。

ただし、廉頗は長平の戦いの時点ですでに「老齢」だったと言われており、活躍がなかったのは年齢によるところもあるのかもしれません。

(おまけ)めっちゃ大食い

Wikipediaによると、

非常に大食漢だったと伝えられていて、1斗(10升)の米と10斤(約2.2㎏)の肉を食ったといわれている。

だそうです。めっちゃイメージ通り!
米一升が10合なので、1斗はなんと100合!!!!!!!!
食欲もハンパない廉頗大将軍です。

キングダムでの廉頗登場シーンまとめ

ここからは、キングダムコミックスで描かれる「最強&ユーモア溢れる」廉頗大将軍の登場シーンをまとめます。
肩肘はらずにお楽しみください!

部下に気を注入する廉頗

武運を祈る廉頗
(出典:キングダム 19巻151ページ)

戦いの前に、四天王と総大将の白亀西(はくきさい)に気を注入する廉頗。
初めて気を注入された白亀西は、

気を注入された白亀西
(出典:キングダム 19巻153ページ)

「うぉぉぉぉ〜!!!!」ってなってしまいました。笑

ものすごい殺気を放つ廉頗

廉頗四天王の一人である玄峰(げんぽう)が討たれたと知った廉頗。
ものすごい殺気を放ちます。

殺気を放つ廉頗
(出典:キングダム 20巻122ページ)

さすが大将軍、怒気も半端ないです。モワモワと殺気が湯気のように漂っています。

拳を振り上げるだけで地を轟かす廉頗

大将軍廉頗
(出典:キングダム 21巻74・75ページ)

四天王の一人である姜燕(きょうえん)と王翦が対峙・一触即発の様相を見せている場面で、囲地(いち)上に颯爽と登場した廉頗。

廉頗登場に盛り上がる魏兵

劣勢に追い込まれていた魏兵たちが、あっという間に士気を取り戻します。
登場し、拳を掲げただけで、その場の空気を一変させてしまった廉頗。
その場にいた壁(へき)は、「これが天下の大将軍!」と息を呑みます。

単独一騎で蒙驁(もうごう)に勝負を挑みに行く廉頗

一騎討ちを挑みに向かう廉頗
(出典:キングダム 21巻164ページ)

戦に幕を下ろすべく、秦の総大将蒙驁(もうごう)に一騎討ちを挑みに行く廉頗。
見開き2ページを使って描かれています。ただの登場シーンなのに、毎回見開きでバーンと登場する廉頗、さすがです。

蒙驁を挑発する廉頗大将軍は、ちょっぴりふざけています

蒙驁のへっぴり腰が治ったか見に来た廉頗
(出典:キングダム 21巻167ページ)

おちょくり廉頗1
(出典:キングダム 21巻169ページ)

おちょくり廉頗2
(出典:キングダム 21巻169ページ)

おちょくり方の下品さ&お馬鹿加減がちょっと信っぽい
秦兵も蒙驁もかなりざわついています。笑
廉頗のお茶目(?!)な一面がわかるシーンです。

信に一太刀浴びせる廉頗

信に人たちあびせる廉頗
(出典:キングダム 22巻168ページ)

「輪虎を討った」という信に、怒りの一撃を浴びせる廉頗。
これまた見開きを使って描かれており、それはもうすごい迫力です。
この恐ろしい一撃を信は受け止め、かつ「やっぱものすげえな 大将軍の本気の一撃は」と感動する余裕すら見せます。

雨空を見上げる廉頗

これは私が一番好きな廉頗のシーンです。

空を見上げる廉頗
(出典:キングダム 22巻190ページ)

王騎の死に際について廉頗から尋ねられた信は、

「将軍は 強者が次の強者に討たれ 時代が続いていく だから乱世はおもしろいって 笑っていったんだ」
「その姿は 誰もが憧れる天下の大将軍の姿 堂々たる英雄の姿 そのものだった」

と答えます。(この答えも最高ですよね〜。本当に最高。信だから言えたと思う。)

それを聞いた廉頗は空を見上げながら王騎に思いを馳せ、そして王騎だけでなく、これまで戦でかかわった戦友や敵すべてに思いを馳せます。
頰を伝うのはおそらく雨、ですが、もしかしたら…??(泣いてる・・・??)と、読者の想像を喚起させるこのシーンの描き方がとても好きです。

廉頗は今後の展開にどう関わっていくのか…?

廉頗は山陽の戦いで秦に破れ、さらに楚に亡命することとなります。
史実では、楚での活躍はあまり触れられていませんが、今後どう描かれるのでしょうか。

秦は、中華統一前に楚と戦いこれを滅ぼしているので、キングダムでも間違いなく、
楚との戦いが描かれると思います。
その際に廉頗がどう関わってくるのか…

強さと人情を備えた最強の天下の大将軍、廉頗。今後の展開が楽しみです。

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