<4月19日公開>キングダムの実写映画見てきました!感想・キャスト・ストーリーまとめ

実写映画版キングダムパンフレット

本日2019年4月19日に公開された、実写映画キングダム。朝一番の上映前売り券を予約し、早速見てきました!この記事では、映画のあらすじやストーリー・配役に対する感想についてまとめたいと思います。

※本記事には、映画ならではのストーリー展開等、映画のネタバレを含みます。ご了承のうえお読みください。

目次

実写映画版キングダムの概要

公式サイト

https://kingdom-the-movie.jp/

公開日

2019年4月19日(金)※コミックス54巻と同日

監督

佐藤信介(代表作:GANTZ、DEATH NOTE(デスノート)など)

主要キャスト

山崎賢人(信)、吉沢亮(漂・政)、橋本環奈(河了貂)、長澤まさみ(楊端和)、本郷奏多(成蟜)、大沢たかお(王騎)、高嶋政宏(昌文君)、要潤(騰)

主題歌

「Wasted Nights」ONE OK ROCK(ワンオク)

映画版キングダムについてのプチQA

コミックスのどこまで実写映画化されてる?

コミックスの最初から成蟜の反乱を鎮めるところまでが映画化されています。コミックスと映画は少し描写が異なる点がありますが、だいたいコミックス5巻の46〜47話くらいまでが実映画写化されていました。

ストーリーは映画とコミックスで異なる?

少し異なります。と言っても、時系列などの大枠はコミックスとずれません。場面場面での描写やキャストの役割が、コミックスとは異なる点がいくつかありました。

コミックスの世界観は壊れない?

私は壊れませんでした!映画ならではのオリジナリティがありつつも、コミックスの世界観がきちんと守られていると感じました。

実写映画とコミックスの違いまとめ

前述の通り、実写映画とコミックスでは、ストーリー展開が大きく違う点がいくつかありました。
(思い出せる範囲で)時系列で列記し、感想を記していこうと思います。

信は里典(りてん)に売られる前に、行軍する王騎を目撃する

コミックスでは、初登場シーンで漂(ひょう)と信がすでに里典の家で同居していますが、実写映画では信が奴隷(と映画では表現されています)として馬車で運ばれているシーンから始まります。
薄汚れていていかにも「下僕の子」という風貌の信が、行軍中の王騎を馬車から見つけ、胸をときめかせます。このように映画では、信と王騎の出会いはコミックスより早い段階で描かれていました。

信の村は左慈(さじ)の指示により、漂の死亡後焼かれてしまう

秦王・嬴政(えいせい)の身代わりに、刺客の朱凶に斬られてしまった漂。命からがら、なんとか今も信の住む里典の家にたどり着きますが、信の腕の中で命尽きてしまいます。コミックスでは漂の死後、里典と里典の妻子が朱凶と対峙するシーンがありますが、実写映画ではなんと、左慈(さじ)が登場。あの、成蟜の反乱の際に右龍の回廊で信と一騎打ちの後討たれた彼です。
実写映画では左慈が漂の亡骸を見て「これは偽物だ」と見抜きます。そしてその後、「この村を焼け」と配下に命令します。
漂の遺言で政と合流し、朱凶を討った信が、燃え盛る村を見下ろして「俺の村だ」と呟くシーンがありますので、映画の中では里典たちは殺されてしまったのだと推測されます。
コミックスでちょっといいキャラだった里典の息子・有くんも殺されてしまったのかな…と思うと、ちょっと悲しかったです。

山の民には全員が連行される

コミックスでは、山の民に連行されて楊端和(ようたんわ)に謁見するのは政・信・河了貂(かりょうてん)・壁(へき)の4人だけでした。
が、実写映画では、全員がその場で捕らえられてしまいます。またコミックスでは、首を斬られそうになった河了貂の「ぎょわ〜オレから?!」というコミカルな反応が見られましたが、実写映画ではそれがありませんでした。橋本環奈ちゃんの「ぎょわ〜」を何気に期待していたので、個人的にちょっと残念でした。笑

右龍の回廊にいるのは左慈ではなくランカイ

咸陽で成蟜(せいきょう)軍と交戦する信たち。政が囮となって戦っている間に、信・河了貂・壁・バジオウ・タジフが別働隊となり、本殿の成蟜を討つべく王宮に潜り込みます。
コミックスでは、本殿の途中にある右龍の回廊で左慈と交戦しますが、実写映画ではランカイが登場。コミックスより少し早いタイミングで、ランカイとの死闘が描かれます。
実写版のランカイ、再現度が高くてとっても怖かったです。

本殿での対決相手が左慈

右龍の回廊でランカイを倒した後、最後の相手として左慈が登場します。コミックスではあまり目立たないまま信に討たれた左慈ですが、実写映画では結構主要人物!そして、キャラクターの再現度もかなり高く、見応えがありました。(俳優さんについては後述します)

河了貂を刺すのが竭氏(けつし)

コミックスでは名もない文官に刺される河了貂ですが、実写映画では竭氏が河了貂を刺します。倒れた河了貂を介抱するのは、壁ではなく信。実写映画での河了貂は鎖帷子(くさりかたびら)にしっかり守られ、気絶もせずにニヤリと笑います。コミックスよりパワーアップしてる〜!笑

信が最後に王騎に話しかける

政と王騎の問答の後、信が王騎に「俺の名前は信、天下の大将軍になる男だ。名前と顔を覚えておけ」(セリフは曖昧です、すみません)と話しかけます。王騎は「今度は本物の戦場でお会いしましょう」と応える王騎将軍。二人の絆が芽生えるシーンが描かれます。コミックスにはない描写です。

昌文君の「すべて王騎の盤上の駒であった」という一言がある

コミックスでは説明が入らない部分ですが、実写映画では「王騎が儂の偽の首を成蟜に差し出し、領土を守ってくれた」という昌文君のセリフがあります。「すべては王騎の盤上の駒だったのだ」と続け、王騎将軍の偉大さがクローズアップされるのですが、「すべて盤上の駒、というのはちょっと言い過ぎ…?!」と思ってしまったのは私だけでしょうか?!笑 まぁいいか。

その他の細かい違い

その他、細かな違いは数え切れないほどありました。特に「おっ!!」となった箇所だけ、下に列記しておきます。

・信が右胸にムタの矢を受けてしまう(応急処置で事なきを得ていました)
・王騎から奇襲を受けた際の漂の勇姿を語るのが昌文君(コミックスでは壁)
・竭氏が痩せている
・バジオウが平地の言葉を話さない(河了貂が通訳します)
・ランカイは「処刑人ランカイ」と呼ばれている
・敦(とん)は竭氏との密談ではなく、8万の軍の前で殺されてしまう

また思い出したベースで書き足しますね。

主要キャスト・配役についての感想

実写映画のキャストについて、コミックスのキャラクターイメージを踏まえながら感想を書いていきたいと思います。(あくまで個人的な感想であることをご承知おきの上、お読みいただけると嬉しいです。)

信役・山﨑賢人(やまざき けんと)

 

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「実写映画に出過ぎ」などと言われているらしい山﨑賢人さんですが、私は信役にはしっかりハマっていると感じました!あえて言えばちょっとイケメンすぎるくらいで…笑
クールな印象の漂・政役の吉沢亮さんとの対比で、しっかり信の「やんちゃ感」が出ていた気がします。ちょっと口の悪い感じのセリフも板についていましたよ。
私は普段まったくテレビを見ないので、お恥ずかしながら、山﨑賢人さんのことはこの映画で初めてきちんと見ました。途中何回か、どうしても山﨑賢人さんが山Pにしか見えなくて困りました(歳がバレます笑)。

漂/政役・吉沢亮(よしざわ りょう)

 

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「政そのまんま!」と前評判が高かったらしい吉沢亮さん。前評判の通り、クールな表情で佇む政を演じている時が一番しっくりきました!!逆に、漂役としてみすぼらしい服を着ている場面や、政に対して朗らかな笑顔で話す場面などはいくばくかの違和感が…多分、吉沢さんの圧倒的王子様フェイスがそう感じさせているのだと。こんなに輝いている下僕はいないよね?!と突っ込みたくなります(笑)政のイメージには完全合致というくらい、完全にハマっています。先頭に立って軍の士気をあげるシーンがすごく決まっていて、かっこよかったです。

河了貂役・橋本環奈(はしもとかんな)

 

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個人的に一番楽しみにしていた、橋本環奈ちゃんの河了貂!!環奈ちゃんはもう二十歳なので、コミックスの初期テンのあの「ほっぺの赤ちゃんみたいなぷにぷに感」はさすがに出ていないのですが、23巻で登場する「成長したテン」のイメージにはぴったり!!テンの男の子みたいな喋り方もすごく板についていましたし、こんなに可愛い上に演技も上手なんだな〜と感心してしまいました。環奈ちゃんのナイス河了貂のおかげ(せい?!)で、帰りに河了貂バスボールを3つも買ってしまいました。笑

王騎役・大沢たかお(おおさわ たかお)

 

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ネットでの前評判はあまり良くないように見えた「王騎役:大沢たかお」というキャスティング。私も映画館で最初に見たときは「…う〜んこれは…(イメージとちょっと違うかも)」と思ったのですが、見終わった今ではダントツ一番のハマり役だったんじゃないかと思っています。それくらい、大沢たかおさんの演技が素晴らしい!!!!最初にセリフを発した時は、「めちゃめちゃ王騎!!!!」と鳥肌が立つほどでした。王騎将軍のド迫力がちゃんと伝わってきましたよ。
「ンフゥ」とか「ンフフフフ」という難しい笑い方も、ものすごく自然。映画館で笑ってしまいそうになるくらい、本当に自然。「ベテランの役者さんの凄さ」を感じました。
次作があるならぜひ、「コココココ」が聞きたいです。笑

楊端和役・長澤まさみ(ながさわ まさみ)

 

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ものすごく個人的な意見だったのですが、楊端和は北川景子さんが合ってるんじゃないか?!と思っていました。長澤まさみさんもそれはもうお綺麗な方ですが、楊端和にしては少し和風なのかな?と。
映画の中で最初に仮面を外した時も、「楊端和だ!」という感じはあまりなかったのですが、いざ戦闘シーンになった時に、「この類稀なるナイスバディ感がないと、楊端和のような”強さを兼ね備えた美しさ”は出せないのかも」と(ごめんなさい、同性目線の感想です)。細すぎると強さを感じられませんし、あまり色気が出すぎていても違和感があります。その点、「めっちゃスタイルがいいけど、和風顔で爽やか」な長澤まさみさんは、やっぱりこの役にぴったりなのかも!!と思いました。
コミックスと同じコスチュームを着て、双剣を持って佇む長澤まさみさん。とってもサマになってました〜かっこいい。

昌文君役・高嶋政宏(たかしま まさひろ)

 

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こちらも王騎の大沢たかおさんと同様、最初にスクリーンで観た時は「うぅぅぅぅ〜ん。。。。(これまたちょっとイメージと違う)」と感じてしまったのですが、これまた同様に、素晴らしい演技力によって、最後には「彼こそ昌文君!!」とスタンディングオベーションしたいような気持ちに。
最初は「ちょっと、昌文君より若々しい(渋さが出ていない)」と思ってしまったのですが、政に対して「よくぞご無事で」と泣きながら告げるシーンあたりからは、イメージとしっくりなじんでくるようになりました。
昌文君ならではの「ぐふぅっ」という泣き方も、それは見事に再現されていてびっくり。実写だと、俳優さんの演技力がより一層良くわかりますね。

成蟜役・本郷奏多(ほんごう かなた)

 

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映画のガイドブック(買っちゃいました笑)のインタビューでご本人が語られていましたが、成蟜の「偉そうにしているけど弱い」「観ている方達がムカつくような小物感」がちゃんと出ていました(笑)これも、本郷さんの演技力の成せる技ですね。そして、「悪役なんだけれども最後の最後、どこか哀れで憎めない」という成蟜の一面も、しっかり出ていたような気がします。
映画を観終わった後に、「本郷奏多さんってどんな人なんだろう」ってググってびっくり。吉沢亮さんもびっくりの王子様感!!私は本郷さんのこともこの映画で初めて拝見したので、成蟜役とのギャップにすごく驚いてしまいました。

壁役・満島真之介(みつしま しんのすけ)

 

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実写とコミックスのギャップを一番感じたのが、この壁かもしれません。というのも、これまたイケメン連呼で申し訳ないのですが、「ちょっと情けないけど愛情深いあんちゃん」である壁のイメージをはるかに超えて、満島さんが洋風のイケメンなんです。思わず、「春秋戦国時代のジョニーデップ」というキャッチフレーズが頭の中に浮かんでしまいました。笑 コミックスでは、壁が「士族のぼっちゃん」と信と河了貂にいじられたりとクローズアップされるシーンがいくつかありますが、映画ではあまり目立った登場シーンがありません。満島さんの演技があまり観られなかったのは、ちょっぴり残念な点のひとつです。

騰役・要潤(かなめ じゅん)

 

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王騎の側近騰(とう)は、要潤さんが演じています。コミックスの騰と比較すると、細身で…やっぱりちょっとイケメンすぎるかなぁと思ってしまいました。要さんも、濃い系イケメンですもんね。
コミックスでもそうですが、口数が少ない騰。映画でも、王騎に対して「ハッ」と返事をするシーンが多く、あまり演技しているところは見られませんでした。
ちなみに私の夫が「ヒゲで騰だってわかった」とパンフレットを見て言ったくらい、おヒゲの再現度が高いです。笑

左慈役・坂口拓(さかぐち たく)


コミックスと比較して、映画での重要度が高くなっていたのが左慈(さじ)です。先述しましたが、個人的にはこの左慈の再現度がかなり高いと感じました。見た目も演技も、すごくイメージ通り!!画像も思わず2枚引用です。笑 左慈を演じたのは坂口拓さんという、普段はアクション俳優・アクション監督として活躍されている方。「あずみ」や「パッチギ」などに出演されているそうです。名前でググると、とっても爽やかな笑顔の画像がトップ表示されます。左慈のイメージとぜんぜん違う…
映画の中の左慈は、「指に付いた死人の血を舐める」という異常な癖を持っているんですが、その演技も「真の異常さ」がよく出ていました。(ついでに、血を舐めて左慈を見て「うげぇ〜」って顔をする環奈ちゃんの演技もかわいかった)
ちょっと前のめりの姿勢で信に凄む左慈の演技、本当にお見事でした。これから定期的に出演をチェックしてしまいそうな俳優さんの一人です。

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